『Discovery Beyond Borders 筋肉・骨・軟骨の難治性疾患の創薬への挑戦:新たな治療薬を患者さんへ届けよう』研究助成採択者決定のお知らせ
当機構は、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と医学研究科「医学領域」産学連携推進機構との共催で、筋肉・骨・軟骨の難治性疾患に対する新しい創薬アイデアをいち早く支援し、本学から生まれる多くの成果を実用化するための研究助成学内公募『Drug Discovery Beyond Borders 筋肉・骨・軟骨の難治性疾患の創薬への挑戦:新たな治療薬を患者さんへ届けよう[募集期間:2021年11月9日(火)~2022年1月17日(月)]』を実施いたしました。学内の先生方より、筋肉・骨・軟骨関連難治性疾患の治療薬研究に関連する、いずれも大変優れた研究提案をご応募頂きました。ご尽力いただきました先生方には心より感謝申し上げます。
応募総数14件(課題)の中から、ベーリンガーインゲルハイム、当機構及び医学研究科「医学領域」産学連携推進機構から選出した選考委員による厳正な選考の結果、以下の3件を採択させていただき、100万~200万円の研究助成を行うことになりましたのでお知らせいたします。
採択課題一覧
氏名(敬称略)※50音順 | 研究テーマ | 所属 | 職位 |
市村 敦彦 |
Research of novel treatment for achondroplasia based on the intracellular Ca2+ signaling in chondrocytes |
薬学研究科 生体分子認識学分野 | 助教 |
金子 周司 |
Identification of the therapeutic target for tendonopathy commonly induced by fluoroquinolone and aging |
薬学研究科 生体機能解析学分野 | 教授 |
本田 充 |
In vivo proof of concept of dCas9-mediated epigenetic therapy for a muscular dystrophy FSHD |
iPS細胞研究所 櫻井英俊研究室 |
特別研究員 |
共催頂きました日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、本学構内にベーリンガーインゲルハイム・ハブを2016年より開設し、産学の連携強化や人材育成などを目的とした数々の啓発活動を本学と連携して行ってきました。本取組みが今後、本学において筋肉・骨・軟骨関連難治性疾患に関する研究のさらなる発展と、その医療応用を目的とした事業会社とのパートナーリングや起業活動の促進といった社会実装に向けた活動へと繋がることを心から期待しています。
審査員長からのコメント
審査員長の日本ベーリンガーインゲルハイム社 創薬研究アライアンス部 前田朋子 部長より、研究助成公募についてコメントをいただきました。
「この度は「筋肉・骨・軟骨の難治性疾患の研究助成公募」に多くのご応募をいただき心よりお礼申し上げます。独創的でありながら、実現可能性も十分に検討されたご提案が大変多く、採択には大変苦労いたしました。また大学院生の方々からのご応募も多く、改めて京都大学の若手研究者のポテンシャルを感じました。これからも、京都大学様とともにアカデミア発の創薬研究をサポートすることで日本のライフサイエンス発展へ微力ながら貢献してまいりたいと存じます。」
なお、当機構では日本ベーリンガーインゲルハイム社と共に今後も様々な研究テーマにおいて同様の取り組みを行ってまいります所存ですので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
本ニュースに関する問い合わせ先
京都大学オープンイノベーション機構 事務局
ddbb-kyodai @mail2.adm.kyoto-u.ac.jp