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(10月23日開催)オンラインシンポジウム『エクソソームエンジニアリングと医療応用』

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【共催】日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
【共催】京都大学医学研究科「医学領域」産学連携推進機構(KUMBL)
【後援】京都大学オープンイノベーション機構
【後援】一般社団法人芝蘭会 産学情報交流部
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オンラインシンポジウム

「エクソソームエンジニアリングと医療応用」

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■日時:2020年10月23日(金)17:30~20:00

Zoomウェビナーライブ配信・無料

(事前登録制)発表言語:日本語、一部英語

 

 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(以下、NBI)は京都大学構内にベーリンガーインゲルハイム・ハブを2016年より開設し、産学の連携強化や人材育成などを目的とした数々の啓発活動を京都大学と連携して行ってきました。

 今般、NBIは京都大学における創薬研究の拡大や創薬を目指した起業を含む研究の社会実装をさらに支援すべく、現在製薬業界において非常に注目度の高いエクソソーム創薬に焦点を当てたオンラインシンポジウムを、京都大学医学研究科「医学領域」産学連携推進機構(KUMBL)と共催で開催いたします。

 エクソソームの研究は近年大きな盛り上がりを見せており、アカデミア研究者だけでなく、製薬企業研究者も最先端の研究に大きな関心を寄せています。本シンポジウムでは、京都大学で最先端のエクソソーム研究を展開している2名の講師から幅広く学内外の様々な研究者の方々にご講演をいただくことで、今後、京都大学においてエクソソーム研究のさらなる発展と、その医療応用を目的とした事業会社とのパートナーリングや起業活動の促進といった社会実装に向けた活動へと繋がることを心から期待しています。

 なお、本オンラインシンポジウムは、京都大学における大型かつ学際的な共同研究を創生、サポートしていく役割を担う京都大学オープンイノベーション機構(OI機構)が後援し、実施いたします。

 本研究分野に関心をお持ちの研究者の皆様の聴講をお待ちしております。

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[講演者]

秋吉 一成 先生

・講演タイトル:エクソソーム機能研究の最前線と医療応用への課題
・所属 京都大学大学院工学研究科
・講演要旨
 近年、細胞外小胞であるエクソソームが、生理活性タンパク質、核酸(mRNA, miRNA)、脂質、糖鎖などの情報分子を輸送するシャトルとして、発生、老化、免疫などの様々な生命現象やがん、アルツハイマー病、感染症などの多くの疾患にも関与していることが明らかになってきた。生体では、唾液、血液、尿、羊水等の体液中に存在し、さらに、牛乳や果実ジュース中にも細胞外小胞は含まれている。エクソソームを構成するタンパク質や核酸の構造・機能解析と疾患との関連に関する研究は急速に進展し、内包miRNAが疾患マーカーとして利用されている。また、生物学的および工学的な機能改変手法の開発も進み、新規ドラッグデリバリーシステムとしての利用が期待されている。一方で、エクソソームの多様性のために、分離、精製技術や構造・機能解析技術まで、様々な課題も残されている。本講演では、エクソソーム研究の最近の動向と我々が進めている研究を紹介する。

 

高橋 有己 先生

・講演タイトル:エクソソームの医療応用の現状と将来展望
・所属:京都大学大学院薬学研究科
・講演要旨
 エクソソームをはじめとした細胞外小胞は、産生細胞由来の物質を含有し、その含有物質を他の細胞へと送達する細胞間物質輸送担体として機能する。その機能から、エクソソームを介した細胞間輸送に基づく生命現象の解明を目的とした研究が行われるとともに、エクソソームをはじめとした細胞外小胞を利用した診断・治療といった医療応用を目的とした研究が行われている。本講演ではエクソソームを利用した疾患治療法の開発を目的とした演者らの研究成果とともに、エクソソームを利用した診断・治療の現状について紹介し、エクソソームの医療応用の将来について展望したい。

 

Paul Nicklin, Ph.D.

・講演タイトル:Extracellular Vesicles: Delivering for Patients
・所属:Core Team Leader, Research Beyond Borders, Boehringer Ingelheim
・講演要旨
 The therapeutic use of Extracellular Vesicles (EVs) is on the horizon and facing multi-dimensional challenges. Starting with the target indication, the selection of patients suffering from diseases outside the scope of conventional treatment modalities is paramount. Thereafter, a number of technical challenges are in focus, namely (1) which (cellular) source of EVs is best for therapeutic application? (2) what are the cargo opportunities e.g. genes, mRNA, protein? (3) can therapeutic levels of loading be achieved? and (4) can the biodistribution and tissue targeting be controlled? Translation of this emerging science to patients is our focus and how the above considerations are addressed in our EV Therapeutics Program will be presented.

[プログラム]

  17:30-17:35   開会挨拶 
                

  17:35-17:40   主旨及びアジェンダの説明 
              鈴木 忍 京都大学オープンイノベーション機構 プロジェクトクリエイティブ・マネージャー

  17:40-18:20   エクソソーム機能研究の最前線と医療応用への課題
                秋吉 一成 先生 京都大学大学院工学研究科 教授

  18:20-18:40   Extracellular Vesicles: Delivering for Patients
                Paul Nicklin Ph.D. Research Beyond Borders, Boehringer Ingelheim

  18:40-19:20   エクソソームの医療応用の現状と将来展望
                高橋 有己 先生 京都大学大学院薬学研究科 准教授
                
  19:20-19:50   質疑応答、総括

  19:50-20:00   閉会挨拶
                

 

[申し込み] 下記、URLよりお申込み下さい。(事前登録制  / 参加締切日:2020年10月22日)

          https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_H50k89AGQiWhizmFHnrM6Q

  ❖ウェビナー配信数に限りがあるため、先着順で受け付けます。
   応募総数次第でお断りさせていただく場合があることをあらかじめご了承ください。
  ❖フリーアドレスからの登録はご遠慮ください。
  ❖今回のウェビナーへの参加は、法人に所属されている方に限らせていただきます。 

[本オンラインシンポジウムに関するお問合せ]
  京都大学オープンイノベーション機構事務局
  TEL:075-753-7763 Email:exosome-kyodai@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
   ※テレワークで離席している場合もあります。できましたらメールでのお問合せをお願いします。