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(1月29日開催)第2回サロンLHS「ブレイン・デコーディング ー脳から心を読む技術ー」を開催します

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【主催】サロンLHS
【共催】京都大学オープンイノベーション機構
【共催】京大オリジナル
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「ブレイン・デコーディング ー脳から心を読む技術ー」

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  ■日 時:2021年1月29日(金)18:00 ~ 20:00
  ■場 所:Zoomウェビナー
  ■参加費:無料
  ■申込:https://bit.ly/3nrDhfG
  ■申込〆切:1月28日(木)

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  近年、データサイエンス・人工知能が流行となり、文理融合・学際連携が盛んになっていますが、京都大学内においては横の連携がまだまだ活発ではない状況にあります。
 そこで、本学 経済学研究科 依田高典教授、情報学研究科 神谷之康教授、医学研究科、川上浩司教授を当面の幹事とし、先端的な社会問題解決をはかる研究者同士の自由闊達な研究交流できるサロンLHS(レフト)を設立するに至りました。
  当サロンは、生命(Life)・人間(Human)・社会(Society)を研究テーマとし、データサイエンス (Data Science)・人工知能(Artificial Intelligence)をツールとして活用し、先端的な社会問題解決をはかる 研究者同士の自由闊達なサロンを目指しています。また、サロンを通じて、イノベーティブな研究創出・人材育成・産学連携を期待するものです。
  この度、第2回セミナーを幹事でもある本学 情報学研究科 神谷之康 教授の講演を中心に本学の研究者による活発なディスカッションを予定しています。皆様のご参加をお待ちしております

 

[講演者]

京都大学大学院情報学研究科 神谷之康 教授

[概要]

 科学技術の進歩は、超高速カメラや高解像度顕微鏡など、ヒトがもつ本来の能力では見ることができない対象を可視化する技術を多く開発してきた。これらの技術をもってしても、依然として可視化することが難しい対象が「心」である。古来より心は、その人が発する言葉や行動などから推測するしかないものとされてきた。しかし、近年の脳活動計測技術と解析技術の進歩に伴い、行動には現れない内的状態を「見る」ことが部分的に可能になりつつある。 脳活動パターンは心の状態を符号化する「コード」とみなすことができる。コードである脳活動を解読すれば、その時に受け取っている外界の刺激や心の状態をデコードできるはずである。

 講演者のグループは約15年前、機械学習を用いて詳細な知覚内容や主観的状態をヒトの脳活動パターンから解読するアプローチを発表した。現在「ブレイン・デコーディング」と呼ばれるこの方法は、認知機能と脳活動の関係を探る手法として、認知神経科学の分野において広く利用されている。また、脳から読み出した情報を機械の操作に利用するブレイン−マシン・インターフェイスの技術基盤としても重要な役割を担っている。脳と外界の間で身体を介さない情報伝達が可能になるため、表現活動や情報通信を根本的に変革するポテンシャルをもつ技術である。本講演では、神経科学における従来のデータ解析や数理モデリングの方法と対比させながら、講演者のグループによるデコーディング手法の開発過程をたどり、展望を議論する。

[チラシ] 第2回サロンLHSチラシ

[お問合せ]
 京都大学オープンイノベーション機構事務局(担当:庄境、櫻井)
 TEL:075-753-7763
 E-Mail:sakurai.mika.5w@kyoto-u.ac.jp