『Drug Discovery Beyond Borders Drug Delivery System研究への挑戦:新たな治療技術の実現に向けて』
研究助成採択者決定のお知らせ
当機構は、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と医学研究科「医学領域」産学連携推進機構との共催で、Drug Delivery System(以下、DDS)領域に関連する新しい創薬技術に関するアイデアをいち早く支援し、本学から生まれる多くの成果を実用化するための研究助成学内公募『Drug Discovery Beyond Borders Drug Delivery System研究への挑戦:新たな治療技術の実現に向けて [募集期間:2022年7月22日(金)~ 2022年10月17日(月)] 』を実施いたしました。学内の先生方より、DDSに関連する、いずれも大変優れた研究提案をご応募頂きました。ご尽力いただきました先生方には心より感謝申し上げます。
応募総数4件(課題)の中から、ベーリンガーインゲルハイム、当機構及び医学研究科「医学領域」産学連携推進機構から選出した選考委員による厳正な選考の結果、以下の2件を採択させていただき、200万円の研究助成を行うことになりましたのでお知らせいたします。
採択者一覧
氏名(敬称略)※50音順 | 研究テーマ | 所属 | 職位 |
佐藤 篤靖 | The innovation of lung cell specific deliverable liposome and therapeutic/preventable options | 京都大学 医学部附属病院 呼吸器内科 | 講師 |
須田 謙史 | Development of new drug delivery system on phototherapy for age-related macular degeneration | 京都大学 医学部附属病院 眼科 | 助教 |
共催頂きました日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、本学構内にベーリンガーインゲルハイム・ハブを2016年より開設し、産学の連携強化や人材育成などを目的とした数々の啓発活動を本学と連携して行ってきました。本取組みが今後、本学においてDDSに関連する研究のさらなる発展と、その医療応用を目的とした事業会社とのパートナーリングや起業活動の促進といった社会実装に向けた活動へと繋がることを心から期待しています。
審査員長の和田耕一 神戸医薬研究所長からも今回の研究助成公募についてコメントをいただきました。
「この度は『Drug Discovery Beyond Borders Drug Delivery System研究への挑戦:新たな治療技術の実現に向けて』に多くのご応募をいただき心よりお礼申し上げます。ご提案いただいた全ての研究内容について、独創的で既存の治療法に変革をもたらす可能性がある技術に関するご提案であり、改めて京都大学様の高いポテンシャルを感じると共に、審査には大変苦労いたしました。これからも、京都大学様とともにアカデミア発の創剤化研究をサポートすることで日本のライフサイエンスの発展に微力ながら貢献してまいりたいと存じます。」
なお、当機構では日本ベーリンガーインゲルハイム社と共に今後も様々な研究テーマにおいて同様の取り組みを行ってまいります所存ですので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
本ニュースに関する問い合わせ先
京都大学オープンイノベーション機構 事務局
ddbb-kyodai@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp